広東(廣東)料理

広東(廣東)料理は中国料理の4大系統の1つです。
 
伝統ある広東料理は、広大な中国南部の広州・潮州・福建地方が発祥の地で、温暖な気候のもと、様々な野菜が栽培され、また海に近く、新鮮な魚介類の恵みも豊富です。
 
しかも、この地方では2000年以上昔から海外との交易が盛んでしたので、海外の調味料や料理法が伝わる環境にありました。
 
このように豊富な食材と海外との交流のおかげで、広東料理はバラエティに富んだ発達をしてきました。

中でも広州は、豊富な産物に恵まれ「食は広州にあり」といわれるほどに発展を遂げました。
 
その特徴として、食材各々の念入りな下ごしらえのうえ、貝柱をはじめとする海産乾物などによって上質な出汁を活かし、調理技法によって食材の持つ本来の味をいかに引き出すかが大きなテーマとなっています。
 
そのため、総じてさっぱりした薄味で、例えば四川料理のような辛みが特徴の料理とは相当異なります。
 
むしろ和食と相通ずるものがあると感じておられる食通の方々も少なくありません。